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おわりに

 

私は昭和二六年生まれで鹿児島県の大隅半島、垂水市で育ち、鹿屋高校、防衛大学校を 経て海上自衛隊で約三四年間勤務し、海将補で退職したごく普通の海上自衛官でした。

海上自衛隊勤務においては、統幕・海幕・総監部・幹部学校等の陸上勤務のほかは護衛 艦艦長、隊司令、護衛艦隊作戦主任幕僚等、現場と作戦畑の勤務が多く、米海軍、英海軍 等世界の海軍を凌駕する強い部隊の育成と強固なチームワーク作りを目標に心魂を注いだ 勤務でした。

自衛隊退官後は防衛省とは無縁の民間企業に就職し、自衛隊勤務の経験を活かした社員 教育を行う「人財学校長」や取締役として約八年間、新入社員、管理職教育と会社の経営 に一部参画してきました。

この間、日本人の特性を活かした強い組織力、チーム力がグローバル化の潮流の中で失 われつつある現実に直面し、危機感すら持っています。

日本企業は、どうして日本人特有のすばらしい価値観や精神文化の強みを活かした組織 作りをしなくなったのか?

それは日本企業の社員一人一人、管理職一人一人、経営者一人一人が日本人の特性を活 かした強い組織力やチーム力がいかに強力な力を持っているかを自覚できていないこと。

また会社を構成している社員一人一人を育てること、すなわち社員の人間力の向上と躾 教育がいかに会社の組織力を強くし、そしてこれこそが創業理念に掲げている社会貢献に 繋がるかということを忘れ、経営や業績向上に力点が置かれた組織作りや社員教育に走る 傾向が強くなっていることも問題の核心であると思っています。

このような状況下、私はライフワークとすべく『フリーWEB塾「郷什塾」』を立ち上げ、 日本人の強さを活かした組織作りの啓蒙活動を行い、その活動の一環として青年会議所や 各種サークル活動等の勉強会に呼ばれ、無償での講演、セミナーを実施してきました。

戊辰戦争を官軍と幕軍という形で戦った薩摩藩と会津藩は、いみじくもその青少年教育 の形態が非常によく似ており、いずれも、幼少からの子供たちだけによる自治会的、自主 的な教育手法です。私は、薩摩と会津から明治維新を牽引した多くの偉人を輩出したのも 同じ青少年教育手法によるものという持論を持っています。

「郷什塾」は薩摩の「郷中」教育と会津の「什」教育の同様の教育手法を甦らせ、グロー バル化社会においてリーダーシップを発揮できる人財、特に青少年を育成することを目的 として命名し、鋭意ホームページを充実中です。

私の幼少時代の昭和三〇年代には、鹿児島県の大隅半島にも「薩摩の郷中教育」が様々 な形で残っていました。呼称も地域によって、ごじゅう、ごじゅ、ごうちゅうと異なって いました。私の故郷である垂水市新城においては、この郷中教育は「馬追い」と「十五夜 の綱引き」という行事の中に青少年のグループ活動として残っていました。

いずれも、地域の青少年のグループの年長者による年少者の教育システムであり、中学 二年生レベルを頭(かしら)として幼稚園児まで含めたグループで、海遊び、山遊び、 郷中グループ対抗の各種スポーツ、十五夜の綱引きのための茅、葛とり、 そして綱の作成等のイベントを通じて年長者に様々な教育を受けました。

中でも印象的な遊びは、「降参言わせ」であり、二人で行う相撲やレスリングと言えば 聞こえは良いが「喧嘩」です。これは二人でやらされる場合もあれば、グループ間の団体 戦もありました。いずれも勝敗は相手が「降参」というか泣いたら終わりです。

人と喧嘩する場合の限度と喧嘩の仕方を実地に教える遊びであったともいえます。

現在の学校や地域で、生徒や子供たちだけで自主的に躾や倫理感を考えさせ、弱い者い じめの禁止や年長者への敬意の重要性を教育しているところはあるのでしょうか?

敢えてあげれば、全寮制で一年生から四年生まで二人ずつ八人一部屋で生活し、年長者 による厳しい躾教育、訓育がなされている防衛大学校は薩摩の「郷中教育」や会津の「辺 (什)教育」の教育手法に類似しています。

私は、幼少時は鹿児島の「郷中教育」で、大学は防衛大学校で年長者による教育で育ち、 自分が年長になった時はリーダーとして年少者を指導してきました。

この教育手法は、人の痛みや喜びや集団の力を出す方法を教える感性教育でもありまし た。

本書は、私の郷中教育等での経験を踏まえて実践した海上自衛隊における強いチーム作 りと民間企業における社員教育の経験から、日ごろ何とも思っていない所作や姿勢の中に、 強いチームの育成やPro-Active なリーダーシップの育成を阻害している根本的な要因が あることを明らかにしたものです。

そしてこれらを改善し、日本企業の組織力とリーダーシップ、フォロワーシップを向上 させ、世界最強の日本企業の組織力を回復し、これをグローバルスタンダードとして世界 の繁栄と幸福に寄与すべきとの熱い想いを具現したものであり、経営者、幹部社員、一般 社員の少しでも参考になれば幸甚の至りであります。

最後に、浅学非才な私の講演を機会に巡り会い、今回の出版を強く勧めて頂きました、 「一般社団法人エジソン・アインシュタインスクール協会」の鈴木昭平代表、いろいろお 世話になりましたKKロングセラーズの皆様に衷心より感謝とお礼を申し上げます。

岩渕秀樹


 

 

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